創造科学技術大学院の概要

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大学院長挨拶

大学院長写真 創造科学技術大学院
大学院長
原 和彦

 創造科学技術大学院は、平成18年4月に、それまでの大学院理工学研究科の後期課程と博士課程の独立研究科であった電子科学研究科を改組してスタートいたしました。1つの研究科に、工学系、情報系、理学系、農学系、および教育、人文系に所属する一部の自然科学系の幅広い領域からの教員が教育研究に参画して、学際的な科学・技術の教育研究を実践する我が国でもユニークな博士後期課程大学院といえます。本大学院は、修士課程を修了した日本人学生、世界各国からの留学生、および産業界・公的機関等に職を有する社会人を広く受け入れています。毎年入学定員の50名を上回る向学心とチャレンジ精神に溢れる学生が入学し、また輩出した博士学位取得者も本年3月までに336名を数えました。

 教育においては、特化した専門領域に関する深い知識と時代に対応した幅広い素養を身につけることを目標としています。体系化された専門科目と日々進展する周辺分野の知識や社会的ニーズに対応した科目からなるT型カリキュラムと、専攻ごとのきめ細かい指導体制により、創造力、自己解決力、コミュニケーション能力を備えた人材の育成を目指した教育を実践しています。さらに、国際的に活躍できる博士人材を育成するため、中東欧・アジアを中心とする協定大学および研究機関との協働教育、学生の交流などに組織的に取り組んでいます。現在推進している代表的な取組としては、国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム、中東欧協定校13大学との国際会議インターアカデミア開催、本学が全国に先駆けて導入した博士課程のダブルディグリープログラム、環境リーダー育成プログラムなどがあります。

 また研究においては、従来の工学、情報学、理学、農学の基礎・応用研究に加えて、これらの枠組みを超えた分野横断的な先進的学際研究領域の創成と地域に根ざした産業イノベーションの創出を目指しています。国内外で評価される独創的、先進的研究を、浜松キャンパスを中心とした光・電子・情報分野および静岡キャンパスを中心とした生命・環境科学分野において推進しています。特に、本学の重点分野である「光応用・イメージング科学」、「環境・エネルギーシステム」、「グリーンバイオ科学」においては、本学電子工学研究所およびグリーン科学技術研究所との強い協力関係の元で人材育成に取り組んでいます。

 本大学院では、これまで修了者の高い就職率を保っていますが、博士人財のキャリア支援にも力を入れています。本学は博士キャリア開発支援センターを設置し、共同実施機関である名古屋大学と連携して博士人財キャリア創造プログラムを実施しています。このプログラムは博士後期課程学生、ポストドクターを社会に輩出するシステム構築を目的としており、きめの細かい面談、インターンシップ実施、評価、博士学位を有する人財に対する産業界の見方を同窓会の協力を得ながら紹介するなどの活動を進めています。

 本大学院は今年3月に設置後10年の節目を迎え、新たな10年に歩み出しました。これまでに積み重ねてきた活動実績を引継ぎ、今後も教育プログラムの充実、学生に対する支援の強化を進めるとともに、産業界、海外、社会に対してこれまで以上にわかりやすく魅力ある情報を発信し、国際社会や地域社会の期待に応えることのできる人材の育成に取り組んでまいります。

平成28年7月

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