[2015.01.29] 静岡大学とTaylor’s University共催の国際ワークショップを開催しました
(グローバルグリーンチャレンジ Global Green Challenges)

 静岡大学グリーン科学技術研究所教員7名、学生4名で、12月15日から12月16日の2日間、国際ワークショップに参加するためにマレーシア、テーラーズ大学を訪問しました。

 今回のワークショップは、地球環境問題と人口問題という解決困難な問題への挑戦、人類の持続的成長を可能とする知と学術の創造、また、東日本大震災からの復興と災害に強い国土ならびに社会システム構築のため、学部の枠を超えたグローバルな教育・研究を確立することを目標に開催されました。

 ワークショップ初日は、テーラーズ大学のアルアタビ先生の挨拶から会が始まりました。10月に静岡大学で開催された研究発表会の内容を織り交ぜ、ワークショップ『Global Green Challenge Program (GGCP)』を通して、テーラーズ大学と静岡大学との間に、国境という概念のないグローバルな教育研究体制を確立しようとお話されました。続いて、齋藤先生のお話では、静岡大学のグローバル化、およびBB7(インド、スリランカ、バングラディッシュ、ミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシア)との連携強化についてご説明がありました。BB7との国際連携では、現在エネルギー資源として注目を浴びている水素燃料の効率的な生成技術の普及・発展を目指していくとのことです。その後、テーラーズ大学と静岡大学の教授が研究成果を発表し、教授・学生関係なく参加者同士で活発な議論が飛び交いました。そして参加者全員が積極的に新しい知識・学術の取得に勤めました。発表終了後、チャン先生より『イノベーション』についてご説明いただきました。イノベーションとは固定概念にとらわれず、多方面・多分野からアイディアを出し合うことで、新しいアイディアを生み出すことができるとお話されました。イノベーションの考えを念頭に置いた上で、ワークショップ参加者で小グループを作り、各グループ内で互いの研究内容を共有し、多分野の研究内容を織り交ぜた新技術の発展に繋がるグループ討論・全体発表をしました。

 翌日は、前日の研究紹介に引き続き、学生を中心とした研究発表が行われ、化学・生物・医療・機械等、様々な分野の研究者同士での活発な意見交換をしました。発表終了後は、テーラーズ大学構内を見学しました。学生教育に重点をおいた指導方針ならびに、学生の自主性を尊重した研究体制が充実しており、見学会に参加した先生方は、静岡大学もこれに倣い、学生の自主性・主体性を尊重した制度を整えたいと仰っていました。

 今回の第1回GGCPワークショップは、静岡大学とテーラーズ大学の両大学間で共同研究を推進し、多種多様な研究内容を共有し、そして環境・文化の異なる国の研究者と共に協力することで、新たなアイディア創造の可能性を高めることを実感する、非常に充実した国際会議となりました。

 今後、静岡大学は、テーラーズ大学を初めとし、アジア各国の大学との大学間協定・学部間協定の締結を強化し、人材育成と国際共同研究を確立します。さらに、BB7に参画する大学との協定締結を推進し、静岡大学の研究成果の世界発信、ならびにグローバルな研究体制の構築を目指します。

[2014.12.10] インドネシア大学とのエレクトロニクス分野の国際会議The 2nd International Conference on Nano Electronics Research and Education (ICNERE2014)を静岡大学浜松キャンパスにて開催

創造科学技術大学院の「超領域分野における国際的若手人材育成プログラム」の一環として、また電子工学研究所の「異分野技術の融合による革新的画像工学創成事業」の一環として、広義のナノエレクトロニクスに関わる研究と教育をテーマとしたThe 2nd International Conference on Nano Electronics Research and Education (ICNERE2014)が、11月24-26日、静岡大学浜松キャンパスにて開催されました。

ICNEREは静岡大学とインドネシア大学が協力して開催する国際会議で、第1回は2012年にインドネシア・バリで開催しました。今回は第2回に当たり、インドネシア大学からはBambang Wibawarta学長、Dedi Priadi Endang Rachman工学部長をはじめ、計11名の教員・研究者を本学に招待しました。インドネシア側からは、さらに14名の一般参加者・同伴者があり、招聘者と合わせて総計25名もの参加者数となりました。また、本学からは伊東幸宏学長、永津雅章創造科学技術大学院長、三村秀典電子工学研究所所長をはじめ、教員、博士課程・修士課程学生・ポスドクなどの若手研究者、企業の研究者・技術者など56名が参加しました。インドネシア側と本学とを合わせると、合計81名の参加者となり、予想を超える盛会となりました。

会議では、エレクトロニクスから情報通信分野にわたる幅広い分野の研究発表やインドネシア大と静岡大の学術・教育交流をテーマとした講演と討論が行われました。また、会期中にエレクトロニクス材料の世界的企業京セラを訪問して最先端の材料開発に触れることができました。本会議を通して活発な研究交流および学生交流が促され、互いに異なる文化に触れあい深い友好関係を築く機会となりました。

ICNEREは今回本学において初めての開催でしたが、今後も隔年にインドネシアと日本で交互に開催していくことで合意されています。

集合写真
講演されるBambang Wibawarta学長

静岡大学は、これからも当該分野における静岡大学とインドネシア大学との共同研究・人材交流を一層推進し、両大学間の友好関係を一層深めることを目指しています。

右下からBambang Wibawarta学長、伊東幸宏学長
右上からBugio Budiardjo教授、Djoko Hartanto教授、Dedi Pariadi Endang Rachman工学部長、
永津雅章創造科学技術大学院長、三村秀典電子工学研究所長

[2014.12.08] 静岡大学とTaylor’s University共催の国際シンポジウム開催のお知らせ
(グローバルグリーンチャレンジ Global Green Challenges)

静岡大学はグローバルグリーンチャレンジ(持続的成長可能な社会の構築=環境・エネルギー+食料+安心・健康)を推進しています。この度、マレーシアのTaylor’s Universityとこの考えを共有し、具体的な行動を協力して遂行するため、下記の国際シンポジウムを二大学共同で開催いたします。

この国際シンポジウムは、地球環境問題と人口問題という解決の困難な問題に挑み、人類の持続的成長を可能とする知と学術の創造ならびに、東日本大震災からの復興と災害に強い国土・社会システムの構築を実現するために、学部の枠を超えた教育・研究を推進し、かつ国境を越えたグローバルな教育・研究を学内と地域の持てる力を結集し、開催されます。

国際シンポジウム名称 Global Green Challenges Program
日程 平成26年12月15日(月)~16日(火)
会場 Taylor’s University, Malaysia
連絡先
  • グリーン科学技術研究所
    URL: http://www.green.shizuoka.ac.jp/
    事務担当 研究支援係 飯野利紀
    E-mail: kenkyu [a] adb.shizuoka.ac.jp
    ※[a]を@に置き換えてください。
    Tel: 054-238-4264
    Fax: 054-238-4312
  • 静岡大学創造科学技術大学院
    事務担当 大学院係 和田 司保子
    E-mail: dousou-jimu [a] ebur.cs.inf.shizuoka.ac.jp
    ※[a]を@に置き換えてください。
    Tel: 053-478-1350
    Fax: 053-478-1359
    内線: 浜松3104