教育目標
本専攻では、バイオサイエンスの基礎から最先端のバイオテクノロジーの知見を基盤にして、生体ナノサイズの分子やタンパク質、及び組織やその高次機能までの種々の生体分子から生物固体の教育・研究を行っており、21世紀のバイオサイエンスやバイオテクノロジーの担い手となる全体的・統合的に考える視点を持ち、新たな研究分野を開拓する人材の育成を目標としています。
この目標を達成すべく、バイオサイエンス専攻の教員24名による最先端の研究(統合バイオサイエンス部門の項を参照)をベースに、ケミカルバイオロジー、新遺伝子・細胞工学、生体統合制御学、分子生命科学、バイオマテリアルなどの授業のほか、他専攻の授業や共通的科目、学外講師による特別講義を履修・聴講します。
これらの講義により、自分の研究分野以外の最先端の知識を系統的に学ぶことにより、学生の現在の研究に役立つだけでなく、大学院修了後の研究や開発にも役に立つ幅広い基礎力を養うことができます。
2022年の活動については下記をご参照ください。
教育研究活動報告書(2022)
教員紹介
轟 泰司 教授(専攻長) / 静岡
専門分野
生物有機化学
研究内容
植物のシグナル分子や二次代謝産物の生合成・受容・代謝を化学的に制御する物質の創出とその応用について研究している。
徳元 俊伸 教授(副専攻長) / 静岡
専門分野
生殖生物学
研究内容
卵の細胞表面上にあるステロイド膜受容体がどのようにしてステロイドホルモンの刺激を卵細胞内に伝えるのか、遺伝子発現を介さないノンゲノミック反応によると推定されるその仕組みを解明したい。
粟井 光一郎 教授 / 静岡
専門分野
植物生理学、脂質生化学
研究内容
光合成生物における膜脂質の生理学的機能解明、光合成生物を利用した有用物質生産系の確立を目指している。
丑丸 敬史 教授 / 静岡
専門分野
細胞生物学、分子生物学
研究内容
モデル生物である出芽酵母を用いて細胞増殖の分子制御機構を解析している。栄養源に応答した細胞の増殖機構と、分裂期における染色体の分離分配の制御機構に関しての研究が主。
加藤 竜也 教授 / 静岡
専門分野
生物工学、タンパク質工学
研究内容
カイコを用いて、効率的にかつ大量に組換えタンパク質を生産し、さらに生産した組換えタンパク質をライフサイエンス全般の様々な分野に応用することを目指している。
木村 洋子 教授 / 静岡
専門分野
分子生物学、細胞生物学
研究内容
本研究室では「タンパク質の品質管理とストレス応答」を出芽酵母を用いて研究を進めている。
木嵜 暁子 教授 / 静岡
専門分野
植物分子生物学
研究内容
植物の発芽や成長の制御および環境応答を、主に転写因子の働きを通して分子レベルで解明することを目指しています。
小谷 真也 教授 / 静岡
専門分野
天然物化学
研究内容
抗生物質生産源として用いられている放線菌等の有用微生物の生体制御機構の解明を目指す。
鈴木 雅一 教授 / 静岡
専門分野
内分泌学
研究内容
魚類や両生類の環境適応機構・恒常性維持機構・生殖機構・内分泌腺形成機構を分子レベルで解析し、動物の多様性と進化、および脊椎動物全般に及ぶ基本的な生命原理について考察する。さらに、機能分子の医学的あるいは工学的応用を目指す。
竹之内 裕文 教授 / 静岡
専門分野
哲学、倫理学、死生学
研究内容
哲学、倫理学(生命倫理学・環境倫理学)、死生学の諸課題について、生命(人間)と環境(自然)、生と死、農と食の相関関係を踏まえて、統合的な視角から研究を進めている。
崔 宰熏 教授 / 静岡
専門分野
天然物化学
研究内容
生命現象を制御するシグナル分子の探索とその作用機構に関する研究
富田 因則 教授 / 静岡
専門分野
ゲノム機能解析、遺伝子単離、育種生物工学
研究内容
米麦の遺伝的改変に有用な遺伝子をゲノムワイド関連解析によって探索するとともに、遺伝子の集積による分子レベルの育種を進めている。
原 正和 教授 / 静岡
専門分野
植物生理学、植物バイオテクノロジー
研究内容
植物特有のストレスタンパク質の機能を研究しバイオマテリアルとして応用を目指します。
平井 浩文 教授 / 静岡
専門分野
木質生化学、環境生化学
研究内容
木質バイオマスからのバイオエタノール生産に向けた白色腐朽菌の分子育種を行うとともに、環境汚染物質の白色腐朽菌による分解・無毒化に関する研究及び高速浄化菌の分子育種も行っている。
本橋 令子 教授 / 静岡
専門分野
植物分子遺伝学
研究内容
シロイヌナズナのタグラインやトマトの果色変異体などを用いて、プラスチド分化のメカニズムの解明を目指している。
山本 歩 教授 / 静岡
専門分野
分子細胞生物学、生化学
研究内容
ゲノムの動態制御分子機構の解明・生物の遺伝情報の維持機構及び子孫への伝達機構の解明。
大吉 崇文 准教授 / 静岡
専門分野
生物化学、核酸化学
研究内容
核酸局所構造の機能を解明する。DNAやRNAは多様な構造を形成しており、これがガンや神経変性疾患などに関わっていることが知られている。そこで、これらの疾患と核酸局所構造の関係を明らかにする。
茶山 和敏 准教授 / 静岡
専門分野
動物生理化学、食品機能学
研究内容
種々の疾病に対する食品成分の効果に関する研究。ストレスがメタボリックシンドローム発症に与える影響に関する研究、乳腺組織の免疫グロブリン受容・分泌機構に関する研究。
長尾 遼 准教授 / 静岡
専門分野
藻類光合成
研究内容
本グループにおける最終的な目標は、光合成藻類の資源化およびそれらを利用する環境浄化システムの構築である。そのために、光合成機構の理解深化と藻類バイオマス生産の研究に取り組んでいる。
平田 久笑 准教授 / 静岡
専門分野
植物病理学
研究内容
植物病原微生物の感染と発病における分子機構
宮崎 剛亜 准教授 / 静岡
専門分野
酵素学、構造生物学、タンパク質工学
研究内容
微生物などのゲノムから新規糖質関連酵素を探索し、その構造機能相関の解明を行っています。また、酵素の立体構造情報に基づき、有用なオリゴ糖の合成に利用できる酵素の分子設計などを行っています。
村田 健臣 准教授 / 静岡
専門分野
糖鎖生物学
研究内容
腸内有害菌の感染阻害作用や免疫細胞の機能調節作用をもつ新しい糖鎖素材の開発を目的とした研究を行っています。
森 智夫 准教授 / 静岡
専門分野
森林生物化学、環境微生物学
研究内容
リグノセルロース系バイオマスの有効利用を目的として、微生物間相互作用や遺伝子発現制御機構の解析を行っています。
後藤 寛貴 助教 / 静岡
専門分野
進化発生学
研究内容
ユニークな形態を持つ昆虫の、形態形成機構を研究しています。
主な研究対象はクワガタムシ、ツノゼミ、トゲハムシ、ハサミムシなど
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